この本を読まずして、バッググラウンドストーリーは語れない!
わたしが読んで、おすすめしたい本をご紹介いたします!
今回はどんな本ですか?
読むだけで、ディズニーにも、アメリカなどの異文化にも、英語にも詳しくなれる!
そんな素晴らしい本です!
早速ご紹介しましょう!
この本を読まずして、バッググラウンドストーリーは語れない!
この本を読むのを、オススメしない方
・細かい物語にまるで興味がない方
・とにかくキャラクターだけを愛でていたい方
まずはじめに ~本書のが面白いという話~
東京ディズニーリゾートのバッググランドストリーは作り込みがすごい!
そして本書の紹介は、その作り込みを見抜きます!
本書はディズニーファンの人気の連載を書籍化したものです
この本を読まずして、バッググラウンドストーリーは語れない!
そもそもバッググラウンドストーリーとは、そのアトラクションやレストランなどの背景にある物語です。
例えば、ランドのエントランスにあるお土産屋さん「グランドエンポーリアム」。
このお土産屋さんは、ミッキーたちが運営している、などです。
パーク内は、このバッググラウンドストーリーに宝庫でありながら、解説がないことがかなりあります。
先述のエンポーリアムも、店内にかけられている絵などを見れば、それがわかりますが、中にはゲストが知る手段がほとんどない、あるいは裏が取れない、推察しかできないものが多数あります。
本書は、そのバッググラウンドストーリーを細かく解説している点がまずすごい。
ディズニーファンを編集している講談社からの発刊であり、更に同志社女子大学の「関口英里」教授が監修しています。
東京ディズニーリゾートを運営しているオリエンタルランドも協力しています。
本書は英語がある箇所に特化した一冊ですが、その全てがバッググラウンドストーリーと密接につながっています。
言ってしまえば、本書に書かれていることは、裏が取れていますよ、ということになります。
更に言えば、不確定だったバッググラウンドストーリーが確定している証明にもなるわけです。
このため、バッググラウンドストーリーに興味がまるでない方は、読むのをやめた方がいいです。
細かすぎるし、深すぎる。紹介されているところが、そもそもすんごい細かいので、まるで興味がないとちょっと厳しいです。
正直、キャラクターの写真なんてあまりないです。
それぐらい、細かい。でも超絶面白いし、読んでいてタメになることがこれでもか!と詰まっています!!
バッググラウンドストーリーが大好きなわたしにとっては、こんな本を待っていたっ!と絶叫したくなるぐらい、最高の一冊です。
そんなとこ、見てない……ってところも多数ありました。
どれだけ細かいの?
モンスターズインクのショップにある掲示板を一つずつ解説してある細かさです
本書の細かさはとてつもないです。
スプラッシュマウンテンが昔、チカピンヒルと呼ばれていた、みたいなちょっとディズニーが好きな方でも知っているものとはレベルが違います。
例えば、モンスターズインクのアトラクションの隣にあるショップ、の中にある掲示板、に貼られている掲示の一つ一つを解説しています。
「解雇用件トップ10」といった掲示物も、1から10まで全ての英語が訳されています。
一般のゲストなら掲示物の存在にすら気が付かないでしょう。気が付いても、子供の靴下が貼ってあることに気が付くぐらいだと思います。
「ロズへの口答え」が解雇用件の第3位だなんて、99%のゲストは気が付かないでしょう。
重箱の隅をつついて、つついて、つつきまくっています。(ほめ言葉)
姑が嫁をいびるぐらいの細かさです。(ほめ言葉)
英語が苦手でも読める?
英語が苦手でも、最高に面白すぎる一冊です!
英語、と聞くだけで身構えてしまう人も多いと思います。
でも、何も心配はありません! 英語の知識は一切不要!
パーク内にある英語に焦点を当てている本書ですが、全てに訳が入っているので、英語うんぬんを無視しても楽しめます。
わたし自身、英語は読み書きがほとんどできませんが、みなさんにご紹介したくてたまらないぐらい、楽しかったです!
もちろん、英語を知っていれば知っている程、監修者の教授との知恵比べができる(わたしの方がこんな楽しい訳が思いつくぜ!みたいな感じ)ので、別の視点から楽しめると思います。
でも、そんな楽しみ方をしなくても、十分、いや、十分を軽く超越して楽しめます。
むしろ、バッググラウンドストーリーを知ることで、英語の知識が深まるという感じです。
特にアメリカンジョークの部分は面白いです。
単純に訳すとこうだけど、ここはアメリカンジョークだから、こう考えると別の視点があるよ!と、アメリカンジョークまで丁寧に解説してくれています。
例えばトゥーンタウンにある、バケツが置いてある壊れかけの木の板。
ここには「WHADDAPANE WINDOW WASHERS」と描かれいる紙がぶら下がっています。
訳せば「ワダペインの窓の清掃」といった感じ。窓の掃除屋さん、ということです。
ただ注目すべきは「WADDAPANE」。これを深読みすると「What a pain」と通じているようです。
「What a pain」は「面倒くさい」「うんざりする」という意味です。
壊れかけの木の板には誰もいません……。
……面倒くさくなって、どっかに行ったの!?
という面白さがきちんと解説されています。(誰が気付くんだ、これ)
言葉には二重の意味があるものも多く、それが掛かっているものも多数登場します!
トゥーンタウンの紋章には「Seal:あざらし」が描かれていますが、「Seal」には「紋章」という意味があります。
こういった言葉遊びが解説されているのも、本書ならではです!(だから、誰が気が付くの?)
値段、高くない?
値段だけ見れば、安くはないです。
中身を見れば、このボリューム、この内容で、この値段!?となります!
値段に関しては、本としては安くないかもしれません。
でも、それは中身を見てからにしてください!
高い安いは個人の主観によるところが大きいですが、わたしはやっすいと思いました。
英語(アメリカンジョーク最高)は学べるし、アメリカなどの異文化(歴史を含む)にも触れられるし、ディズニーの奥深さも知ることができる……。
一石何鳥なんだ!?と思う程。
クオリティも高く、本書以外で、これ程にバッググラウンドストーリーが細かく、奥深いのは見たことがありません。
唯一無二の価値があります。本当に価値があります。
正直、躊躇する価格です。わたしも躊躇しました。
だけど、買わなければ100%後悔していた、と断言できるほどの一冊です。
満足感があまりにも高すぎるのです!
とにかく読んで欲しい!と声高に叫べる一冊です。
アトラクション、ショーだけが東京ディズニーリゾートではない、ということがよくわかります。
この本を読まずして、バッググラウンドストーリーは語れない!
参考:http://disneyfan.kodansha.co.jp/mook/62118.html
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