【ディズニーのディープな話】今の東京ディズニーランド&シーと今後の展望(決算資料編)

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ディズニーのディープなお話をしていきます!

はじめに

2024年7月30日に2025年3月期第1四半期決算説明会の資料が公開となりました!
決算自体は年1回となりますが、これは第1四半期(4月~6月)の内容となります
この決算資料を見ることで、会社の強みや弱みなどを知ることができます
オリエンタルランドの場合、今後の展望などの資料も登場するため、今後のディズニーを知ることができる、貴重な資料となっています

決算資料のポイント

■増収減益となった第1四半期
■ファンタジースプリングスオープンの影響
■クルーズ事業への参入について

大きく3つに分けて解説していきます!

■増収減益となった第1四半期

まずは数字の確認から(OLC決算資料より)

売上高は前年比で5.6%の増となっています
要因として、海外ゲストの増、ファンタジースプリングスオープンに伴う増が挙げられています
5.6%って微妙な感じもしますが、前年は40周年のイベントがあったことを考えると、なかなかの善戦だと思いました

一方で、営業利益は減となりました
問題はここです。売上がいくら良くても、利益が出なければ、結果、意味がありません
わかりやすくいうと、100万円のものを売っても、仕入れが100万円なら、売上は100万円ですが、利益は0円です
利益があるから給料が出るし、設備投資も考えられるようになります
なので、ここの減は望ましいことではありません
テーマパーク事業もホテル事業も、売上が増している中での減となっています
主な要因としては、物価高、人件費、減価償却費、あとはメンテナンス費用などとなっています
ファンタジースプリングスオープンに伴う影響ですね
オープンにあたってキャストを増やしたり、トレーニングしたり、新しい建物をたくさん立ててますから費用がかかるのは当然です
また、前年は40周年イベントがあったので、グッズの売り上げなどの影響も受けています

ただ、気にしたいのは元々の予想と乖離があったのかどうかです
予想がそもそも、この予想通りなのであれば、基本的にはあまり問題ないはずですので
結果は……(OLC決算資料より)

結論としては、好調、とみてよさそうです!
元々の予想よりも、営業利益については【上回った】という表記になっています
順調そのもの、とみていいと思います
まあ、OLCの決算は低く見積もって、予想が上回るケースが多いです(他の会社もそういう方が多いですけど)
その方が、業績が良いと思われて、投資(お金集め)を呼び込みやすいですから
ただ、市場は、ちょっと期待外れだったのかもしれませんね
7/31の株価が大幅減となっています
まあ、場外の動き(京成電鉄とかとか)もあるので、一概には言えませんが、このタイミングでの下落はそうなのかなって感じがします

■ファンタジースプリングスオープンの影響

ファンタジースプリングスオープンの影響に関して、費用面を除いては、今回の決算資料ではあまり大きな影響がないと考えています
というのも、物議をかもしたプレオープンはとかくして、6/6にオープンしたばかりです
今回の決算資料の範囲は4~6月
6月しか影響している期間がなく、限定的です
このため、ファンタジースプリングスのオープンの影響は、これから数字として挙がってくる形となります
ファンタジースプリングスの影響がどこまで出るのかは、これからの数字を楽しみにするとしましょう

■クルーズ事業への参入について

今後の予定として大規模なのが、このクルーズ事業(OLC決算資料より)


投資額はパークの開発規模を超える約3,300億円となっています
この投資額の半分は船の建造費で、残りはその他諸々、ということのようです
物価が違うので一概に比較はできませんが、東京ディズニーランドの開業当初の投資額が1,800億円ですから、パークを1つ作る以上のお金がつぎ込まれることになります
詳しいデータは下の通り(OLC決算資料より)

ターゲットがファミリーや若年層なのは、他のクルーズ船とは少し違う感じがします
クルーズ船は富裕層に向けたものが多いですから
この価格帯はディズニーの宿泊プランでもある【バケーションパッケージ】とかけ離れた額ではないので、全然、ディズニーファンなら出す価格だと思います
航路が首都圏発なので、東京あるいは横浜ぐらいしか寄港先がないので、いずれか又は双方になると思われます(現状未定)
なお、造船は日本ではなくドイツとのこと。これは既にアメリカディズニー社での造船実績が複数あることが理由となっています
日本での造船に期待したかったですが、普通の造船じゃないので、まずは手堅く行こう、ということなのでしょう

今後、OLCとしてはこのクルーズ事業をパーク事業とは違う事業の柱としたいと考えているようです
パーク以外の運営(イクスピアリも……)が割とボロボロで失敗が多いです、というかほぼ失敗です
シルク・ドゥ・ソレイユも誘致しましたが、割と短期で撤退判断してますし
ずーっとパーク以外の柱を模索していたので、ようやく大きな柱として期待できそうなものが登場したなって感じです
昨今、OLCは日本オリジナルのものが欲しい!という姿勢を明確にしています(美女と野獣エリア然り、ファンタジースプリングス然り)
なので、クルーズ事業も、この辺りは入れてくるのかな、っていう気がしています
インバウンド需要も見込んでいるので、アメリカと同じものだと、そういう方々に訴求が難しくなってくるので、かなりそこは考えると思います

美女と野獣のライドは日本にしかないアトラクション!

また、まずは一隻をしっかり運営する、ということに注力することが明言されています
複数所有も念頭にはあるようですが、まずは一隻をしっかり成功させたい、との思いがあるようです
個人的には大型客船もいいですが、屋形船ではないですが、小さめの船でディズニーのショーなどを見ながら、ディナークルーズを楽しむなんていう事業があっても喜ばれるように思います

この3倍の船の建造が計画されています 飛鳥クルージングHPより

いずれにしても、日本のクルーズ事業を変える一手にもなりそうなので、かなり期待をしています
また、休みの概念もディズニーの登場以降で変化しています
そこに、新たに一石を投じる形となるとも考えています
2泊~になっているため、土日だけでは足りないケースが多くなりそうです
となれば、有給の取得や週休3日制、フレキシブルな働き方への影響も出てくるのではないでしょうか?
日本政府としても、かなり大きな事業で、大きな変革がもたらされる事業なので、何かしら動きはあるでしょう

第1四半期決算説明会 質疑応答で気になったこと

株主総会(大喜利大会)の質問ではありません

かなり興味深い質問もあったので、紹介と個人的な考えをば。

■猛暑による影響とそれによるハロウィーンイベントの後ろ倒しについて
■ディズニー・プレミアアクセスについて
■ファンタジースプリグスオープンの影響

■猛暑による影響とそれによるハロウィーンイベントの後ろ倒しについて

TDR公式HPより

猛暑による影響についての質問が多くでました。これは第2四半期(7~9月)が念頭にあるからでしょう
現状は手探りのような印象がありました
チケット価格を下げるのか、といった趣旨の質問もありましたが、明確な回答はありませんでした
チケット価格を下げれば人が来るか、というとちょっと疑問かな、と個人的には思います
それよりも、猛暑によるハロウィーンイベントの後ろ倒しは気になっていたので、ナイス質問だと思いました
これはゲストの楽しむ期間が短くなる、という表面的な話ではなく、経営という観点からも非常に重要です
ハロウィーンイベントの集客力はあいかわらずすさまじいです
この期間を短くすれば、売上、利益に影響が出るのは明らかです
しかしながら、OLCとしては、今まで通りの日程でスタートしても、暑さによるキャンセルが発生してしまえば、それ自体がハロウィーンイベントの価値を下げる、と考え、今回の動きとなったようです
※今までは9月開始のハロウィーンイベントが、10月開始となっている
これは妥当な判断かな、と思いました。1カ月ずらしたのは驚きましたが
また、ハロウィーンイベントを後ろ倒しにすれば、クリスマスイベント(こちらも集客力がある)にも影響があるので、ここら辺は一体的にやはり考えているようです
ここの話は第3四半期(10月~12月)になりますが、ここで数字が取れないと、業績に多大な影響がある箇所になります
第2四半期の猛暑が影響するとなると、今の段階でも話題としては避けられません
一応、昨年度の暑さを基準として計画が立てられたようですが、昨年よりも暑い気がします……
決算や気温の数字が出るのは先ですが、注視していきたいですね

■ディズニー・プレミアアクセスについて

ここは収益にかなり貢献しているようです
この施策は回遊性を高めるなどの目的があり導入されています
ただ、言及の中では、海外からのゲストに特に好評のようです
自分自身も経験がありますが、頻繁に行けないような場所だと、お金を使ってでもいい体験をしたいと思うものです
この辺りの需要をしっかりつかめているのでしょう
頻繁に来ることができる人、というよりかは、そのようななかなか来ることができないゲストに向けた施策として、効果をあげているようですね
ディズニー・プレミアアクセスは拡大することがあっても、縮小する動きはまずないでしょう
ただ、それなら一般ゲストにとっても見える場所を提供するなど、そもそもの満足度も気にする必要があるように感じます
アトラクションやディズニーランドのパレードはまだしも、シーのハーバーはバケーションパッケージ、ディズニープレミアアクセスで相当な場所が取られ、一般ゲストの観賞場所がかなり限定されています
すると、一般ゲストで朝から待つような人が現れます
導線への影響や、余計な人件費がかかるなど、負の面が目に見えて出てくるので、何かしらの対策は必要な気がします
その影響が、お昼のハーバーショーの未実施に繋がっているような気がしないでもないです……

■ファンタジースプリグスオープンの影響

ひとまずはポジティブに考えているようです
ファンタジースプリングスのオープンに伴い、ゲストの動きが大幅に変わりました
既存のアトラクションなどの待ち時間が大幅に減少しているのがいい例ですね
これはかなりポジティブにとらえているようです
ただ、アトラクションのシステム調整は懸念事項と捉えているようで、アトラクションの安定した運営が大前提というのは、強く意識している印象です(当たり前ですが、意識しているか否かでだいぶ違いますから)
ファンタジースプリングスのオープンに伴って、やはり問題となっているのは、エリア内での入場問題ですね
これは今の段階では致し方ない面があるにせよ、入れないゲストからの意見が相当数出ていることが伺えます
OLCもディズニープレミアアクセスやスタンバイパス(エリアに入るために必要)を当初よりは明らかに量を増やしています(待ち時間も伸びてきています)
これはその辺りの対応の一環だと理解できます
また、状況に応じて、エリア内への入場が自由になる可能性がアナウンスされました
ただし、これは台風が直撃するなど、ゲストが極端に減少する場合に限られるでしょう
基本は現状の運営のままです。そうしないと、ファンタジースプリングス内がパンクするのは火を見るよりも明らかですので
現状はポジティブに推移していますが、総量的にどうか、というのはこれからのゲストの動き次第なので、ここも注視していきたいですね
個人的には、ファンタジースプリングスの人気が落ち着いた後、ファンタジースプリングスをどうしていくのか、という点は気になっています。何年後の話だって話ですけど

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